Team Geek 読書会の感想 #techplaygirls

Team Geek 読書会 with Saki さんが終了しました。その感想です。

  • 2021/01-2021/02
  • 朝 6:00 - 7:00
  • 週 火・木・土

Team Geek のざっくり概要

優れたソフトウェアを届けることを目的とし、プログラマがソフトウェア開発を効果的かつ効率的にするために、HRT(Humility:謙虚 - Respect:尊敬 - Trust:信頼, 読み方はハート)をまずは自分から実践し、チーム、組織、そしてサービスを使うユーザまで影響範囲を広げていきましょう。ここでは Geek な奴らの HRT を紹介します。君はそれができてるかい?😎

本の感想

謙虚とは?

謙虚のいくつのかの実践項目の中で以下の文章があったのですが

早い段階で失敗する・学習・反復する(P.22)
必要なのは、不完全なソフトウェアを見せても構わないという謙虚と、ユーザがぞの対応を賞賛し、迅速な改善を望んでいるという信頼だ。

これを読んだときには私は謙虚を勘違いしていると思いまた。謙虚は自分のスキルに傲慢になりすぎず、常に改善していく姿勢をのことだとは思っていたのですが、不完全なソフトウェアを見せることは周りの人に迷惑かけそう…が勝って遠慮気味だったなぁと気付きました。この本の HRT は「優れたソフトウェアを届けたい」という目的に沿って書かれているもので、確かにその目的を改めて認識すると早めにフィードバックをもらう形が大事なんだと分かりました。

自分はなぜリーダーになりたくないのか?

もともと下っ端が好きで上の立場になりたくないと日頃から思ってるタイプなのですが。自分がなぜリーダーをやりたがらないのか?が分かりました。

みんなの友達になる。(P.74) エンジニアがリーダーになるときは、今までいたチームのリーダーになることが多い。それまでに築いた関係を壊したくないので、リーダーになった後も友人関係を続けようとする。これが間違いの原因だ。

リーダーになると友人関係が崩れてしまうのではないか?友達に仕事に関して注意しないといけない日がくるのか…?と考えると憂鬱になります。だけど自分が下の立場のとき、フレンドリーだけど頼んだ仕事をやってくれないリーダーは嫌だなぁと思っていたので、リーダーとチームメンバーとの関係かと友人関係は混同してはいけないなと思いました。

エゴをなくす(P.76)
リーダーは何でも正しくやって、全てを把握して、あらゆる質問に答える責任があると思っいる。全てを正しくやる必要はないし、あらゆる質問に答える必要もないし、そんなことをしていたら逆にチームの信頼を失ってしまう。

リーダーは全知全能じゃなきゃいけない、私にはまだまだ…😩って思ってる自分がいました。自分でハードル上げて自分の首を絞めるパターンです。大事なのは知っていることじゃなくてフィードバックと批判をオープンに受け止めること!

悪い人はいない

有害の定義(P.99)
排除するのはあくまでも振る舞いであり、特定の個人ではない。個人を「いい」とか「悪い」とかで考えるのは単純すぎる。目に余る振る舞いを特定して、そのことを批判するほうが建設的で実践的だ。

この文章はハッとさせられたし、この本の中で一番好きな部分です。これまでの経験でこの人苦手だなって感じた時に、明らかに振る舞いじゃなくて個人にフォーカスを当てているなぁと思います。(『この人』って言ってるしね…)また、振る舞いに注目するスタンスを持つことで自分が間違いを指摘された時も自分はダメな奴だぁと考えることもなくなりそうです。

HRT に優先順位はあるのか?

過去に苦手だと感じていた人に対して、私は信頼してなかったし、謙虚でもなかったし、尊敬も一部だけって感じでした。振り返って、その人との関係を HRT で実践するにはどうすれば良かったのか?HRT のどの柱から実践していけば良かったのか?HRT に優先順位はあるのか?悩みました。私の結論は「HRT に優先順位はない」ということです。HRT は全部オモテとウラで繋がっていて、尊敬してるから信頼できるし、信頼してるから謙虚になれる、謙虚だから周りを尊敬できる、といったグルッと繋がってるイメージなのだと解釈しました。だからこそ HRT のどの柱から?じゃなくて、自分から、出来るところから HRT を実践していくことが大事なんだと思いました。

読書会の感想

今回は Hackmd に読書会ログを入力しながら進めました。もともと読みながら or 人の話し聴きながら記録を取るのが得意じゃないので、この読書会のやり方は避け気味でした。しかし、読書会が終わった後にログを見返すと本の内容やその時考えたことを思い出す良い index になってるなぁと感じたので頑張って書いて良かったです。

また、こういうチームビルディング的な本は誰かと一緒に読むのが楽しいなぁと思いました。自分以外の人の考えに触れることで、あぁそういう視点もあるのかと視野を広げることが出来たり、その場で自分が「なぜそう思ったのか?」を言語化するので自分の認識を改めて考える良い機会になりました。あと Team Geek は比較的読みやすい本なので、1人で読んでるとパラパラ進んでしまいがちですが、読書会の場合だと自分と相手では同じページでも気になるポイントが異なるので、自分がフンフンと進んでしまった箇所を掘り下げてもらえて、一人で読むより丁寧に読むことができました。感謝でっす。